売りの司法書士?買いの司法書士?

大阪の司法書士・行政書士のまえかわです。


不動産の売買の立ち合い業務では、売主さんの代理の司法書士、買主さんの司法書士と別々に入ることが珍しくありません。昔の良き時代では、1人の司法書士が全部するのが普通だったようですが、今では売主さん、買主さんがそれぞれ自分で司法書士を選んでくるということが多くなってきたため(要するに登記費用を安くするため⇒司法書士は値切られる(?))です。


そこで、自分が買主さん側の代理をすることもあれば売主さんのほうになることもあり、本当にいろいろな同業の司法書士の方と会います。

司法書士事務所の方針はさまざまで、自分が売主さん側の司法書士である場合どれぐらいの書類と準備をしてくるか?というところでその事務所の質やサービス精神がある程度見えてきます。

具体的にどういったところから分かるかというと、

① 登記識別情報の封筒を用意してきているか
② 登記識別情報のコピーまで責任をもって取って渡しているか?
③ 自分のお客さまの資格証明書、評価証明書などの書類で事前に預かっている書類を買主さんの司法書士に渡すときに原本とともに、コピーも用意してきているか。原本だけを渡しても結局はコピーもしなければいけないので、サービスでコピーも予め用意してくる。(これができている司法書士さんには、感動を覚えます。自分がする必要のない範囲ですが、自分ならして欲しいことを相手のためにできる人、きっとお客さまにも最高のサービスをしているのだろうと容易に想像がつきます)

など。

逆にこれはレベル低いよと感じるのは、

① 原本還付のファイルを用意していない 
  ⇒「先生還付用の書類はどうしましょう?」と聴かないと気付かない司法書士さんいます。
② 登記識別情報の封筒を用意していない。
  ⇒これはそこまで低いレベルではないですが、売主さん代理人として添付する識別情報ですので当然売主司法書士が用意するものかと考えます。(買主さん側でも念の為用意していきますが)
③ とりあえずお客さまから預かった書類を雑然とまとめずに不必要なものも含めて渡してくる
  ⇒実行を早く進めるために、少しでも早く重要な書類は買主さんの司法書士にも確認してもらいたいですが、分かりやすい形で説明も簡単にしたほうが結果的には早くOKが出せるというものです。

他にも色々あるけど、また今後・・・。

人の振り見て我が振り直せ。ということで、日々勉強になります!


悠里司法書士・行政書士事務所 代表 司法書士・行政書士まえかわいくこ