自分で司法書士と名乗るようになった時

私が、自分のことを

「司法書士の前川です」

と名乗るようになったのは、司法書士として独立し開業してからです。

 

以前に勤務司法書士として、大阪の司法書士事務所で働いていましたが、その時分には「司法書士」という肩書を名乗ることは敢えてしませんでした。

それは、自分自身が本当の司法書士としての責任の基ご依頼者と向き合う立場になかったからです。

雇われの司法書士のときには、主に決済の時にしかご依頼者に会わないので、人間関係を作れないまま当日の立会をするだけで、正直面白味がなかった。

責任についても不動産の決済の立会をするので当然あることはありますが、最終的には申請代理人となっているボス司法書士が主な責任を被るので、ボス司法書士の責任とは比べ物にならないです。

その面でも、勤務司法書士のときには一人前であるという自覚は到底持てず、とても人に「司法書士〇〇です」という気持ちにはなれなかった。

独立して、初めて自分の名前で登記申請を出した時、その責任の重さが恐ろしいぐらいストレスでひどく緊張しました。

売買の立会をしたときも、何度確認しても不安で不安で仕方がなくて、電話が鳴る度に法務局から補正の電話じゃないかとビクビクしていました。

現在では、マヒするぐらい普通に「司法書士〇〇です」と名前の一部のようになっています。

経験の積み重ねとは不思議なもので、今はちょっとは緊張せぇよ!!! というぐらいすべてが当たり前になっています。

 

司法書士の自覚が持てた。これは、一言にお客さんとの信頼関係を築くことそのものです。

ご依頼者から「前川先生やからお願いする」という気持ちを感じられたとき、自分はほんまに司法書士なんやなっと感じることができるときです。

勤務司法書士のときに、出会ったお客さんの名前はほとんどすべて忘れてしまっています。

独立してから出会ったお客さんは、少し話せば顔まで浮かびます。

 

今では早く独立して、本当の「司法書士」になれたことを何よりも幸せに思っております。

 

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