土地柄によって司法書士も色々

大阪の司法書士・行政書士のまえかわです。

 

司法書士業務のうち、不動産売買の立会業務では、別の司法書士の方と一緒におしごとをさせて頂く機会がよくあります。

そうすると、その土地柄によって考え方、進め方、実務的な方法などが様々でときには非常に驚くこともあります。

 

司法書士が数人関与するケースとしては、売主さんの代理の司法書士と買主さんの司法書士がそれぞれ別の人が入るというのが典型的です。

今日はかなり驚きましたし、それが当たり前の土地柄なのかもしれない、とある意味勉強になりました。

 

司法書士の実務では「名変」と言って、「たかが名変、されど名変」

と言われるぐらい、簡単に思えて実はムチャクチャ重要な登記があります。

どういうことか簡単に説明しますと、売主さんの住所や氏名が変わっているときは、所有権移転(名義変更)をする前提として(実際には所有権移転の登記と同時に出します)その住所や氏名の変更の登記をしなければなりません。

これを飛ばしたりしくじると大事になるのです。

ですので、私が売主さん代理の場合は当然なるべく早い段階で証明できる資料が出るかどうかを確認し、出ないのであれば前もってそれに代わる書類を準備していきます。そして、これは司法書士なら当たり前と思っていたのですが・・・・・

今回の場合は、私は買主さん代理人、もう一人の司法書士の方が売主さん代理人であり、取引前に電話で確認しますと、事前に売主さんに氏名や住所の変更を証する書類をお願いしているだけで、FAXなどでも全く確認していない(というか現在の住所と氏名さえ、不動産売買契約書からしか分からない状態( ̄ー ̄;)とのことだったから大体予想していた通り書類が繋がらない。

やっぱりね!と思っていると、上申書(補填する書類です)を事務所に戻って作成するので法務局で待ってほしいとのこと。

あいにく私は次の予定が気が遠くなるほどびっしりで、朝から夕方まで食事をとる時間もないぐらいですので、とても待つなんてできませんしこの言葉に驚きを隠せませんでした(汗)

でも、これがのんびりしたこのあたりの土地柄なのかもしれないと何となく納得してしまいました。

いつも仕事を頼んでいる不動産会社さんの気の良い担当者の方も、大丈夫でしょう。な~んて、皆さん本当におおらかというか、のんびりというか逆に羨ましいぐらいの気持ちもしてきます。

結局、売主さん買主さん帰った後で、その場で上申書を手書きされるのを待たされましてその後すぐに法務局に向かった次第です。

いい勉強?になりましたが、疲労感はいつもよりずっしりきています(;´▽`A``

 

悠里司法書士・行政書士事務所 まえかわいくこ