公証役場も公証人によって天地の差。遺言の際きちんと選びたい公証役場。

大阪の司法書士・行政書士のまえかわです。


私が利用させていただいている公証役場の公証人は本当に本当にいい方です。

依頼者の希望にも耳を傾け、なるべく意向に沿って進めてくれる。

どことは言いませんが、大阪市内、駅直通の便利な場所にある公証役場です。


ところが、どこの公証役場でもこのような素晴らしい公証人ばかりとは限りません。


先日、以前のご依頼者から相談があり、遺言をされたいと公証役場で相談して進めているが、詳しい財産の内容などを明記したいと言う意向を完全に無視して、

「すべてを〇〇に相続させる」

という包括的な定め方しかしてくれない。

というのです。

しかも、すべて上からのものいいで、ご依頼者を大切に扱わない。


いくら公証人でもこれはひどい。



もちろん、包括的に定めていれば最終的に手続きはできることになるでしょうが、金融機関などによっては、きちんと金融機関名、支店名、口座番号などを記載していないと手続きが煩雑になったり、時間がかかったりということも実際にはありますので、一般的にはある程度特定できる形で作ることが多いし、そのほうがよいと私は思いますし、私はきちんとそのように作成します。

確かに公証役場としては、上記のように定めておけば、いちいち財産の内容の確認や入力作業、チェック作業なども不要となりますので、楽には違いないでしょう。

しかし、ご本人の意向を全く無視して進めるというのはいかがなものでしょう?
上からの物言いも、何の理由でできるのか?


実は、たまたまその公証役場を別の件で利用しなければならないことがあり、本日と昨日やり取りをしました。

「あ~多分、この公証人だな」

という公証人に当たりました。


こちらの言うことは全く聞かない。

自分の言いたいことを一方的にいい、終わっていないのに電話を切る。

意向を伝えてもすべて否定、自分の進めたいように進め合わす気はない。



せっかく普通なら尊敬されるべき公証人になって誰にも尊敬されず、嫌われて、怒らせて、傷つけてその仕事何のためにするんだろう?
と不思議で仕方ないんです。



まあ、私はよしとして、何も知らない一般のご依頼者の方はそのような嫌な気持ちを受けても泣き寝入りしかないんですから、お話を聞いて心が痛みます。


大阪市などですと、非常にたくさんの公証役場がありますので、選ぶことができますが、地方の公証役場で公証人も2人などほとんどおらず、出張などでほぼいないなど、選択の余地がない地域の方はあきらめる方も多いかもしれません。


ですが、多少遠くても、話してみてよい公証人の公証役場を選択されることをお勧めいたします。

例えば出張での遺言などですと、出張費に多少違いがでるかもしれませんが、それでも納得できないまま進めるよりはずっとましです。


あるいは直接公証役場ではなく、弊所のような司法書士・行政書士にご相談いただければ、解決できると思います。

遺言書等につきましてはお気軽にご相談いただければ幸いです。


悠里司法書士・行政書士事務所(大阪市福島区) 代表 司法書士・行政書士 まえかわいくこ