司法書士の仕事が自分にはちょうどいい具合に合ってるんだな~と思うとき。

大阪の悠里司法書士・行政書士事務所

代表の前川です。

司法書士のお仕事って、基本的にご依頼者に喜んでいただけるお仕事なのです。

たとえば、不動産を購入されてその登記であったり、新しく法人を立ち上げて株式会社を設立したり、相続手続きを放置してたけど、無事、ご自身の名義に相続登記が完了したり、日本国籍を取得したい方の帰化の手続きをさせていただいたり・・・。

どの仕事を見ても、最終的には

「お世話になりました。ありがとうございました。」

と言っていただける内容のお仕事なんです。

それをつくづく実感した出来事がありました。

司法書士の仕事は弁護士と比較されたりすることがあります。

司法書士には簡易裁判所における訴訟代理権があり、その部分で重なる業務があったり、裁判所に提出する書類の作成業務として司法書士がお手伝いできるのに対し、弁護士は代理するといった具合に、形は違えど、同じ手続きを進めることができるため、比較されることが多いのです。

で、その出来事とは弁護士との比較についてです。

先日、個人的に友人から裁判となった争いごとに関する相談を受けました。

これは、仕事とは全く関係なく、一個人として(とはいっても、一法律家として依頼者に助言するのと内容は全く変わりませんが・・)助言を求められておりました。

調停が不調に終わり、裁判に進めている段階です。

係争中の相手からのアプローチがちょこちょこ来ていました中で、こちらの弁護士が本人の利益を守っていないという事実が判明したのです。

結論から言うと、弁護士は裁判を続けて報酬を継続して得るために、先方をわざと挑発し、最後まで戦わせる方向に向かわせていると、相手が感じてしまっているいうことでした。

友人はなるべく早く解決したい。できれば早い段階で和解し、自分の請求できる分をある程度譲歩しても早期解決を望んおり、それを弁護士も知っている。

それなのに、その意向など全く考慮せず、全面的に争う姿勢を代理人として相手に見せるというのは、もうそれだけで依頼者を裏切っている行為になるはずです。

わたしがその弁護士なら、なるべく早期に和解ができるように、もちろん依頼者が何を一番望んでいて、和解をするのが本当に依頼者のためによい結果になるのかを、依頼者とのコミュニケーションを重ね、慎重に先方とやり取りをします。

自分の言動ひとつで、相手を怒らすことも、解決に導くこともできる非常に重要な立場です。

しかし、弁護士の中にはほんの一部かもしれませんが、上記の人のように、依頼者とのコミュニケーションをとらず、何でも裁判で最終的に判決が出たらいいという態度の人もいることを何人も依頼者から聞いております。

親身になってくれる弁護士さんをわたしは知っています。

一般の方にとっては、弁護士を選ぶなんて何となくできない気持ちになるのもよく理解できます。

でも、一度依頼しても信頼できないと思ったら弁護士を変えることも必要ですし、別の弁護士や司法書士などにセカンドオピニオンを求めるのもよいと思います。

上記の友人には、相手の心境にあきらかに和解したいと願っている気持ちが書面(手紙)から表れていたので、和解できる方向で助言しました。

今は良い方向に向かっているようです。(とはいえ、公正証書等で確実なところまで進められたうえで、裁判手続きは停止すべき点も重要です。)

完全に話はそれましたが、弁護士の仕事はわたしにはとても無理です。

まず、争いごとにかかわることが好きではありません。

ときには自分の信条に反してでも、依頼者の利益を守らないといけない状況が発生したり、できる限りの仕事をやっても、感謝されることなく、逆恨みされたりすることもありうる大変な仕事だと思います。

争いごとがこの世で一番嫌いなわたしが人の紛争に入っていくなんて、考えられない。

それに対して司法書士の仕事はなんて平和なのかと思います。

もちろん、責任の重い仕事が多いですが、最終的にはご依頼者から「ありがとう」をもらえる仕事。

「また、お願いしますね。また相談しますね。」

という「信頼」をもらえる仕事。

司法書士っていうお仕事があって、本当に良かったと毎日感謝です。

悠里司法書士・行政書士事務所(大阪市福島区) 代表 司法書士・行政書士まえかわいくこ