司法書士試験の勉強をはじめたとき、司法書士がどんな仕事をするのか全く知りませんでした。

大阪市福島区にあります悠里司法書士・行政書士事務所

代表の前川です。

わたしが司法書士を勉強し始めたのは、アラサーのとき。(27、28歳ぐらいです)

司法書士試験に向けて勉強をはじめたときには、

「司法書士」

という資格でどのような仕事ができるのか、実際にどのような仕事をしているのか、といった実務的なことは全く知識としてありませんでした。

また、勉強を進めていても実務に関してほぼ関心がありませんでした。

今考えてもなぜ、関心がなかったのか分かりませんが、きっかけが

「法律を知りたい、勉強したい」

という単純な動機からだったからかもしれません。

法律を勉強するためには、何か目標がないと続かない。

ということで、自分の能力的に狙えそうな難易度の資格はどれぐらいか?

という安易な考えだけで、司法書士資格の取得を目指して勉強を始めたのです。

難関資格を目指すにしては、少し単純すぎる動機かもしれません。

それでも、司法書士に合格するまでの勉強は一度も苦と思ったことはなく、むしろ一番楽しく、充実していた時期であると今思い返しても感じます。

あれほど、好きな勉強に打ち込める凝縮された時間は、他にはなかったなと。

今でも、もし一日が46時間あれば、さらに新しい分野を勉強したい気持ちは溢れんばかりにありますが、

仕事、子育て、教育、趣味、家事、新たな分野への進出など、やりたいことは山積みで、とても新しい分野の勉強ができる時間は実際問題、現時点ではありません。

末っ子が生まれる前は、大学院でも通ってもう少し勉強しようかと考えた時期もありましたが、末っ子も生まれ、一番上もそのうち二番目も大学生になるし、次々に進学し、まだまだ先は長いので、まずは子どもの教育をという状況がずっと続くため、しばらくは難しいなというところです。

とはいえ、ちょこちょこ色々な資格の勉強はしつつ、毎年ひとつぐらいは資格は地味に増えています。

話はそれましたが、司法書士資格を取得し、司法書士事務所に勤務するまでその仕事の魅力は知らずにきました。

初めて司法書士事務所で仕事をしたときに、司法書士が不動産の決済の立ち合い業務などを行うことや、裁判所提出の書類を作成すること、供託手続きを代理でできること、ご依頼者の相談事を直接うけ、解決するお手伝いをすることなどを知ることになりました。

勤務していた事務所では、飛び込みや一見さんはほとんどない司法書士事務所でしたので、直接個々のご相談者の相談事の解決をお手伝いするという経験は勤務司法書士時代にはほとんどありませんでした。

独立してからは、逆にそういった仕事ばかりで、本当に様々な相談事を日々受けて経験を重ねてきました。普通の司法書士事務所で解決できないような複雑なケースを解決することも多くなり、感謝されることが多く、ルーティーンワークよりもずっと遣り甲斐があって、自分の理想の形の仕事を毎日できていることを心から有難いなって思います。

目標の持ち方は人それぞれで、いいのだと思います。

ずっと先の目標を持たないといけないわけではない。

すぐ先の目標をひとつずつ達成していくと、次の目標が表れ、また次がという風に尽きることはありません。

立派な目標がないとやる意味がないとか、やっても無駄になりそうだから最初からやらないとかは本当に勿体ないなと思います。

特に若い世代の人たちです。

目標は高くなくても、人に認められなくても、趣味であっても、仕事であっても、やりたいことにどんどん挑戦していくことの意味はものすごく大きいです。

とにかく、やってみる。

ダメでも3年は続けてみる。

目標を持てない若い世代の子を見ていると本当に声を大にして伝えたいなって。

「とりあえず、やりたいことを今日始めてみて」

って。

なかなか、伝わらないのですが、いつか伝わればいいな~って、願っています。

悠里司法書士・行政書士事務所(大阪) 代表 司法書士・行政書士まえかわいくこ