いつもとは逆の相談者側の立場で学ぶ機会がありました。

法律専門家という職業柄、日々さまざまな方との対面やお電話、メールなどによりご相談を受けております。

受ける数も半端ない数です。

そんな中、先日、珍しく自分が逆の立場(相談者)となる機会がありました。

あることで、クリニックで診療を受けたのですが、そこでは、数をこなしてなんぼというよくあるクリニックではなく、非常にありがたいことにカウンセリング的なところに重点をおくような希少なタイプのクリニックでした。

いつも受けることのできないような、詳しいカウンセリングもでき、非常に良かったと思います。

決まったことを決まったように聞いて答えて、薬出して、はい終わりという5分や10分以内で終わる診療ではあまり必要とならない、相談者から聞きたいことや悩みを聞き出すコミュニケーション能力が必要となります。

ただ、単に言葉だけで聴いていくのではなく、表情やしぐさ、身体全体や声のトーンを利用した高い質のコミュニケーション能力を感じ、非常に勉強になりました。

正直、医師であれぐらいのコミュニケーション能力を常に発揮し、診療にあたっている人がどれだけいるか?と言われたら、個人的な意見となりなすが、ほぼいないと思っていましたので、非常に信頼ができると感じました。

逆の立場になる経験が久しぶりにできて本当に良かったと感じます。

特に非常に参考になるコミュニケーションの取り方でした。

言葉以外の、さまざまな配慮、特に相手が何を知りたがっているかを色々な手段(笑顔や、間の取り方、少し違う会話を挟んだりしつつ、専門的な情報も伝えつつ、聞き出す)用いて段々心を開かせていくのです。

それこそ、いつも自分が目指している理想の形。

たまには、逆の立場を経験して、刺激を受けさらなる豊富なコミュニケーション能力を高め、果てなき上をめざしてご相談者の満足を求めていこうと改めて思いました。

悠里司法書士・行政書士事務所(大阪市福島区) 代表 司法書士・行政書士まえかわいくこ