資格者の事業承継の難しさ。

事業承継は一般的にもうまくいかないことも多い。

その中でも、資格とりわけ難関部類に入る国家資格で事業を行っている場合には、その後継者が、

「実務はできるが、資格がない。」

という状況がかなり頻繁に起こる。

特に司法書士は、メインの業務である不動産の立会業務を含む不動産登記の場合は、昔のように補助者など無資格者だけが立ち会うというのは、このご時世無理があるため、会計事務所などのように、別の資格者を立てて、自分が実質経営したりすることは、なかなか難しい資格と言える。

今日、たまたま、同じ業界ではないものの、資格が必要なお仕事をされていた先代がお亡くなりになって、そのご家族は、その事業で一家が生計を立てていたため、その後事業を別の法人と一体化して現状に至っているという話を聞いて、話には聞いていたけど、実際に身近な人にそういったことが起こるんだなと思った。

自分は、まだ小さい子供がいるので、現実的に目の前という感じでないためか、自分のしごとを誰かが引き継いでほしいという欲求も全くなく、子どもは好きなことをすればよいよな~程度に思っているが、もし、子どもの誰かが自分のしごとに興味を持ち一緒に仕事をするようになって、その後、資格が取れずに路頭に迷うようなことがあったら、どんなかな~といらぬ、想像と心配をしている。

まあ、そんなこと、そうなったらそうなったときに考えればいいだけか・・・。

悠里司法書士・行政書士事務所(大阪市福島区) 代表 司法書士・行政書士まえかわいくこ