難関国家資格「司法書士」の合格率の変化について

「司法書士」は、国家資格です。

法律系の超難関国家資格のひとつです。

司法書士試験が難関である理由の一つに、2~5%前後という合格率があります。

相対評価であるため、ある一点の合格率のレベルの人しか毎年合格しない試験であり、

合格点が決まっている絶対評価の資格の試験(例えば、行政書士など)に比べると、

受ける年によって合格しやすい、

しにくいなどがなく、

非常に公平な試験で、資格者のレベルも学力的に、ある一定レベル以下の人は存在しないということが言えます。

(あくまで試験合格組のお話です。

司法書士が全員、司法書士試験に合格している人とは限りません。元登記官など年数を重ねていればそれだけでなれる場合があります。でも、税理士などに比べると資格合格組が圧倒的に多いように感じます。)

司法書士の難易度などについては、

司法書士の難易度 のサイトが非常に分かりやすいと思います。

ご自身も司法書士試験の経験者ということもあり、イメージが湧きやすい実際に近い情報でり分かりやすいです。

さて、合格率の変化についてのお話になりますが、

わたしが合格した年は、もうかなり前のお話で、平成17年度で、合格率は2.8%の年でした。

参考資料: 司法書士試験データベース(伊藤塾司法書士試験科)

それまで、そしてその後しばらくは、ずっと司法書士試験の合格率は2%台というのが普通だったのが、いつの間にか3%台、そして今は4%台と少しずつ上がってきています。

これは、データでも顕著に表れているように、出願者数がわたしが受験した時代に比べかなり減っていることが原因であると予測できます。

単純計算で受験者数が半分以下に落ち込んでいます。

同じぐらいの司法書士試験の合格者を確保するには、合格率を上げるしかありません。

司法書士資格(というより、国家資格全般に言えるかもしれません)の人気が低下していることは明らかです。

昔は、難関国家資格さえ持っていれば、十分な収入を得られた時代がありました。

今は、たとえ、超難関と一般的に言われる「司法書士」の資格を持っていても、それだけでたくさん稼げるかといえば、昔に比べると、難しくなっているのは事実だと思います。

ただし、わたしが知っている周りの司法書士で、儲かっていないと思われる人は1人も見当たりません。

逆に、レベル違いの年収の人は少なからず知っています。

一般の求人サイトなどにに記載されている司法書士の平均年収とは、かけ離れています。

とはいえ、この部分については、開業している地域的な違いもあるのかもしれません。

大阪という第二の都市で開業しているからかも・・・。

わたしは、仕事柄、在日韓国籍の方の相続などの案件で、他府県の全国の司法書士から依頼を受けます。

よって、たくさんの司法書士と日頃関わっています。

その中で、地方の司法書士さんなどでしたら、普通に一日電話がつながらず連絡が取れなかったり、自宅で家族が電話に出たりということもありますので、全国的に見れば、なかなか経営的に厳しいことももしかしてあるのかもしれません。

それでも、今はネットなどが普及し、地元密着でなくても色々な仕事の展開方法があるので、やり方次第では、開拓できる業務は山ほどあるはずで、司法書士の資格は「宝」ということは、わたしは絶対に言えると思います。

また、司法書士の仕事は感謝されることが多い仕事です。

これから勉強される方には、司法書士の資格はおススメします。