全国対応の司法書士、でも実際は・・・

今日は、一件不動産取引の立会がありました。

不動産取引の立会と不動産登記は、司法書士業務の中ではメインの仕事ですが、色々な分野の仕事をさせて頂いている司法書士事務所の経営者としては、この種の仕事がある度に感じます。

「即金は有り難い!!!」

と。

 

不動産登記でも、贈与や売買であれば短期間で完了しますし、報酬を受け取るまでの期間が短い。

ですが、相続や特に被相続人が韓国籍である方、あった方の相続に関する不動産登記ですと、依頼頂いてから仕事の完了までにかなりの時間がかかりますので、最終的な報酬を頂けるのは随分先になってしまいます。

でも、よい点もあります。 時間がかかってご依頼者とのやり取りが多ければそれだけ信頼関係は築き易いですし、また次回声をかけてもらえる可能性も高くなると思います。

決済の場でお会いしてもなかなかゆっくり話もできませんので、次の仕事に繋がりにくいかな。

司法書士によっては、決済までに直接売主さんや買主さんのところに訪問する人もいるかもしれませんが、業者さんや会社さん相手出ない限り当日初めて司法書士が立会うのが一般的ですね。

おっと、全然題名と関係ない話が長かった・・・

本題は、別件で今日も遠方の他府県の司法書士の先生より被相続人が韓国籍であった方(帰化されている)の戸籍収集と翻訳のお仕事を頂きました。

昨日ブログの記事で書いたところなので、なんとタイミングがいいのかとちょっと驚きですが、こんなもんですよね。

 

最近は常に数件の司法書士事務所からのお仕事を抱えている状態が続いています。

有り難いですね。

よく、「うちの司法書士事務所は全国対応です」という宣伝文句をWEBなどで拝見しますが、おそらく実際には地元の仕事がほとんどかと思います。

そういう私自信も商業登記や不動産登記の一部では、全国対応と書いてはいますが、実際には大阪市内や遠くても大阪府下や兵庫、奈良、関西方面ばかりで、遠方の方からの依頼は皆無に等しいです。ある業務を除いては・・・・

通常の司法書士ができる業務は近くの司法書士事務所に頼む方が安心できるからでしょう。

逆の立場になったら私もそう感じると思います。

 

ある業務とはご想像通り、被相続人が韓国・朝鮮籍の相続関係の仕事です。 

この仕事だけは、日本全国あらゆる都道府県より相談があるのです。

個人の方から司法書士などの専門家まで、全国の方々とこの仕事を通して出会うことができる。なんて素晴らしい!!!

本当にこの分野に力を入れてきてよかったな、と感じる今日この頃です。