情報があふれる時代、司法書士も自分で選ぶ人が多くなりました。

2年ほど前に会社設立登記を代理させて頂いた方より今回不動産の登記のご相談がありました。

内容は、事業用の不動産を担保をつけて購入するが、銀行の提携の司法書士の見積もりが果たして普通なのか?高すぎるのか?というものでした。

司法書士の報酬は自由報酬ですので、その事務所の報酬の設定はさまざまです。

そのため、同じ登記手続きでも別々の司法書士事務所で見積もりを取ると、5~10万円近くの差が出ることも登記の内容によってはよくあることです。(特に個人の方の住宅ローンでの購入の場合はかなり幅があり得ます)

時代が変わってきたと痛感します。

一昔前までは一般の個人・会社の方が銀行でお金を借りるときに銀行の提携司法書士以外の司法書士に依頼するということはほとんど行われていませんでした。情報も少なかった昔は、自分の知り合いなどで信頼できる司法書士が身近にいない限り、自分で司法書士を探す手段もほとんどありませんし、そもそも選ぶことができるなんて想像もつかなかったのです。

今では、銀行さんが昔に比べて立場的に弱くなっている傾向にあり、借りる側の人が選ぶ司法書士を認めるところが多くなりました。また、情報も得やすくなったため、司法書士も探し役なっています。

借りる方が司法書士の報酬を支払うので、当然といえば当然ですが、選択肢があるということ自体を知らない方が今でも多いのは事実です。

金融機関の提携司法書士の報酬がすべて高いわけではなく、大抵は平均的なもののはずです。

大切なのは、選択肢があるということをご依頼者が知っていてそこに依頼するかどうかということです。

 

大阪の悠里司法書士・行政書士事務所 所長 司法書士・行政書士 まえかわいくこ