司法書士の仕事をしているいつも気を付けること。
それは、書類の取り扱いです。
特に車や電車、自転車などで外を移動するときには、紛失しないように細心の注意を払います。
一瞬のすきに鞄を盗まれたりするとこまるので、絶対にかばんを席においたまま離れたりしませんし、自転車のかごにいれるときもカバーをするか、絶対に取れないようにハンドルにひっかけます。
カバンごと持っていかれたらアウトです。
気持ち的には財布だけを持って行ってもらったらまだいい。
お客さんからの預かり書類だけは盗まれては困ります。
お客さんの書類の中には、再取得が非常に困難または不可能なケースがあります。
例えば、仲がよくない遠方に住む他の兄弟からやっとの思いで取り付けた遺産分割協議書、海外在住の相続人に実印を押してもらった書類など。
また、司法書士は権利証を預かったりお届けしたりすることが多いですので、これも大変重要な書類です。
一度紛失すると再発行できません。
司法書士でも慣れてくると、預かった権利証の扱いが雑になったりすることも今までの経験ではよく目にしてきました。いつも扱って慣れてしまうとそうなるのかな? 座席に大切な書類が入ったかばんをおいたまま、入出金などの窓口の手続きにいったり、カウンターで字を書くときにも、横に荷物を置き、持っていかれても全くおかしくない状況です。
私は今でも幼子と同じように書類を大切に扱います。
外で母親が、自転車の後ろの席に幼いわが子を載せたまま離れているのをたまに見かけます。私は子供に対しても一瞬たりともそんなことできませんし、ご依頼者からお預かりした書類に対しても同じぐらいの気持ちです。
お金に替えられない大切な書類をお預かりしている司法書士という仕事は責任の重いしごとです。
大阪の悠里司法書士・行政書士事務所 所長 司法書士・行政書士 まえかわいくこ