司法書士、行政書士の仕事に一番重要なこと。
それは、クライアントが何を求めているか、ということを理解することです。
まず、聞くことが必要です。
ただし、ただ、聞いていても必要な情報は勝手に出てきてくれませんので、適切に必要な情報を集めていかなければなりません。
もし、ご相談者が何気に語った重要なキーワードを落とすと、その目的が達成できない場合もあります。
できない手続きのために、時間や労力を払って、書類を集め進めても意味がありません。
まずは、ご相談者が何を求め、最終的にはどうされたいのか、
そのために取れる手段は何があるのか。(ここをお伝えするが、専門家が存在する一番の理由です。)
どうなればその手段を取ることが可能なのか。
その要件をみたすには、何をどうすればいいのか。
最終目的から、どんどん遡っていって、枝分かれになった現在取りうる行動を分かりやすく伝える。
それが、私が普段やっている仕事です。
もちろん書類を集めたり、申請したりということもしますが、それは、手段さえ確保されておれば通常容易な話です。労力さえあれば手に入り進められるもの。
先々を見通して今を決める。
これができないと、司法書士の仕事はできないです。
手当たり次第に手続きを進めてきて最後の最後に重要な部分を見落としていて目的まで達することができない。
そういうことに関わる重要なおしごとなので、常にどんな可能性があるかをクライアントに伝える義務があるんです。
こうなれば、ああなるかもしれない。
そうなれば、あれがダメになるかもしれない。
主に負に向かう可能性はなるべく詳しくお伝えするべきであるというのが、核にあります。
それが、自分ならこうして欲しいなのです。
そして、これはどの仕事にでも当てはまることではないかと思います。
相手の気持ちになって、自分がしてもらいたいことをやってあげる。
これがコミュニケーション力にもかかわっていくのではないか、ひいては、コミュニケーション力はその人のやってあげたい気持ちイコールなのはないかと。
私は自分のしごとをするときには、非常に気を張って、クライアントの不利益にならないように、細心の注意を払います。
そのため、自分がクライアントとなる場合にも、相手に求めるのはやはりコミュニケーション力。
自分がクライアントの立場だと、自分がやってあげるのと同じぐらいを求めてしまい、ここは少し反省すべきなのかもしれませんが、
正直求めるのがクライアントなのだ。
自分がクライアントの立場での不満は必ず自分のしごとの糧になる。
転んでもただでは起きないのでした。
悠里司法書士・行政書士事務所(大阪市福島区) 代表 司法書士・行政書士 まえかわいくこ